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まずはそれぞれのロゴを見てみましょう!
「イブ・サンローラン(イヴ・サンローラン)」と聞いて最初に思い浮かぶのはやはり左の「YSL」マークの物なのではないでしょうか。お財布のプレートなどにも使われている象徴的なシンボルですよね!
とはいえ、右のシンプルなサンローランロゴも最近見ることが増えているロゴです。バッグなどもこちらのロゴが刻印されていて印象に残っています。
「ロゴが別々に存在するって事は別のブランドなの?」と思う方もいるかもしれませんが、この二つは正真正銘同じブランドです。
現状この二つは「同じブランド」ですが、ブランドの中で
・「イブ・サンローラン(ボーテ)/Yves Saint Laurent」はコスメや香水を扱うラインの名称
・「サンローラン/SAINT LAURENT」はアパレルや服飾品を扱うラインの名称
として使われています。
もともとは「イブ・サンローラン」という一つのブランドでしたが、部門を分けたことで二つの名前とロゴが存在している、ということですね!
少しややこしいのでこれを知らないと
・別のブランド
・偽物
などと勘違いしてしまう人もいるかもしれません(;´∀`)
「イブ・サンローラン(イヴ・サンローラン)」と「サンローラン」はロゴが違っても同じブランドです!ご安心ください!
名前やロゴが変わった経緯について詳しく説明すると、始まりは創業にさかのぼります。
「イブ・サンローラン」が創業されたのは1961年のことです。
実はイブ・サンローランというブランド名は「創業者の名前」がそのまま使われています。
サンローランができるまでの歴史を見てみましょう⇩
17歳 パリのシャンブル・サンディカル・ド・ラ・オート・クチュールファッションデザイン学校に入学。
デザインコンクールに応募し、カクテルドレスを発表→ドレス部門最優秀賞を受賞。
コンクールの入賞をきっかけにVOGUEのディレクター(当時)ミッシェル・デブリュノフがイヴ・サンローランをクリスチャン・ディオールに紹介。
ディオールに認められ、後継者として育てられる。
1960年 アルジェリア独立戦争に徴兵。
ディオールを離れることに。
実は「イブサンローラン」の現在のブランド名は
「サン・ローラン・パリ」
が正式なものです。
「イブサンローラン」でも「サンローラン」でもありません。
つまり「サン・ローラン・パリ」の中に
・コスメ部門の「イブ・サンローラン」
・アパレル部門の「サンローラン(俗称)」
があるという形ですね!
さらに驚きの事実ですが、元々「イブ・サンローラン」には二つのアパレル部門がありました。
イヴ・サンローラン本人が手がけるオートクチュールラインの「Yves Saint Laurent」と
既製品のプレタポルテラインである「Yves Saint Laurent rive gauche」の二つです。
しかし2002年のサンローランの引退により実質的にオートクチュールラインは閉鎖され、プレタポルテラインであるYves Saint Laurent rive gaucheのみが展開されていました。
ここで前述した「エディ・スリマン」の登場です。
エディ・スリマンは1997年にイヴサンローランのアーティスティック・ディレクターに就任します。
サンローランに大きな影響を与えたのち、2000年に一度退任。
そして2012年、再びイヴ・サンローランにエディ・スリマンが戻ってきました。
クリエイティブディレクターに就任後、引退したサンローランへの敬意を表しYves Saint Laurent rive gaucheをオリジナルブランディングとして改名。
新しいプレタポルテラインのSAINT LAURENT PARIS(サンローランパリ)が誕生しました。
ネームロゴなども「SAINT LAURENT」のシンプルなデザインに変更し、サンローランの象徴的なイメージだった「YSL」を排除。
ラインナップの変更など、様々な改革を行い売り上げを大幅に増加させました。
この一連の流れは、ブランドの歴史を破壊する行為だと評する声もありますが、逆にブランドを原点回帰させたともいえます。
大きな改革の中でサンローランには二つの名前とロゴが誕生したことがわかりましたね!
なお、2016年にエディ・スリマンが再び退任してからは後任のデザイナーが「YSL」ロゴを復帰させ、それはそれで人気を博しているようです。
だれもが知る定番のイメージはやはり残しておきたいですよね(笑)
イブサンローランとサンローランの違いについておさらいしましょう!!
まず創業者「イヴ・サンローラン」が創設したのが誰もが最初に思い浮かべる「イヴ・サンローラン」です。
サンローランの引退後は実質的に「Yves Saint Laurent rive gauche」のみが稼働している状態でしたが、「エディ・スリマン」がブランド名を「サン・ローラン・パリ」に変更。「YSL」も削除しました。
その後「YSL」が復活し、
・コスメ部門は「イブ・サンローラン/Yves Saint Laurent」
・アパレル部門は「サンローラン/SAINT LAURENT」(俗称・正式にはサンローランパリ)
として現在は運営されています。
このような変更の流れがあったため、サンローランのアイテムは時期によってロゴに差があったり、YSLが使用されていなかったりします。
現行のものとロゴが違う場合はこういった変更と重なる時期に発売された可能性がありますね☆
これらの変更はデザイナーによる意向なので、バッグや財布そのもののデザインにも影響があります。
名称変更の歴史と合わせてアイテムを見比べてみると面白いかもしれませんね♪
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