新入社員の私が学んだシャネルアイテムの真贋判定の際のポイント！

付属品

シャネルはアイテム購入時に付属する重要な物があります。

ギャランティカード

バッグや財布に付属しているものでシリアルが記載された保証書の役割を果たすものです。

裏面にブラックライトを当てると、カード一番上に記載されている数字の一番左の数字（左端の数字が1で全体が8桁の場合は左端の2桁の数字）に該当する行が光ります。
※左端の数字が7以前のものはブラックライトに反応せず、カードの厚みが薄い。

なお、2021年5月以降に製造されたものは、ギャランティカードは付属しておらず、代わりに金属製プレートが商品に取り付けられています。
ルイ・ヴィトンのように暗号化された情報が入ったICチップではなく、プレートに直接アルファベットと数字がランダムに刻印されているもので、製造年などが特定できるものではありません。
また、財布にはこのプレートは確認されていません。

※画像は刻印部分を加工しています。

シーズンプレート

イヤリング、ピアス、ネックレス、リングなどのアクセサリーには数字とアルファベットが刻印されたプレートが付属、あるいはアイテムに直接刻印されています。

1993年以降のアイテムにおいて、数字は製造された年（西暦下2ケタ）、アルファベットはコレクションを表しています。
コレクションのアルファベットが示す内容は下表のとおりです。

上記写真のアイテムであれば刻印が【94 P】となっているので、「1994年に製造されたスプリングコレクション」アイテムであることを示します。

シリアルシール

アイテムに貼付されているシールです。二重構造以上になっていて、ブラックライトを当てるとピンクの線が浮き出るようになっています。
このシールに記載されている数字とギャランティカードに記載されている数字が一致するようになっています。
※左端の数字が7以前のものはブラックライトに反応しない。
ギャランティカード同様2021年5月頃に廃止となっています。

※画像はシリアル部分を加工しています。

箱

アイテムが入る箱は基本的に黒色でロゴが白文字になっています。
パリ本店で購入されたもののみ白箱に黒文字でさらにカメリアの花の装飾が施されています。

ロゴ

【CHANEL】の【E】の横棒は同じ長さではなく一番下の線が僅かに長くなっているのも特徴です。

製造国

基本的に【MADE IN FRANCE】と【MADE IN ITALY】しかありません。
※化粧品のおまけで付属するコットンリュック、コットン巾着、化粧ポーチなどは【MADE IN CHINA】

ファスナー

基本的にLANPOのファスナーが使用されており、ファスナー本体に刻印があります。

革

中でも人気の高いカーフスキン（子牛の皮革）やラムスキン（子羊の皮革）は、少し湿ったような手に吸い付くような手触りが特徴です。

※画像はラムスキンのアイテムです。

金具

安全性のためにも鋭利な角をなくす面取りや、表面を磨いて光沢をつけるバフ仕上げが施されており、細部まで丁寧に製造されています。

最後に

人気が高いブランドアイテムほど模造品が多く出回ってしまうものですが、シャネルはブラックライト技術などを用いたギャランティカードやシリアルシール（現在では金属製プレートで代替）を付属させることで、本物であることを保証したり、細部まで丁寧に仕上げ模造品対策も徹底されていて、デザイン性だけでなく信頼性を感じるブランドだと改めて思いました。